増田 様(以下、増田):
焼津市立総合病院は、静岡県焼津市にある、市民と地域の皆様の健康を支える医療機関です。災害拠点病院、地域医療支援病院、静岡県地域がん診療連携病院、地域周産期母子医療センターなどの指定を受け、地域医療の中核としての役割を担っています。
救急医療においては、一次・二次救急に加え、一部の三次救急にも対応しており、当地区の救急医療体制の中心的な存在です。
特に、周産期・小児医療、脳卒中などの分野では、焼津市内にとどまらず、市外からも多くの患者さんが来院しています。こうした広域的な医療サービスを提供することで、地域の基幹病院としての使命を果たし、24時間体制で幅広い医療ニーズに応えています。
1日あたりの外来患者は900~1,000人ほどで、423床のベッドを用意。施設内は常に多くの方が行き交い、委託職員含め1,000人を超えるスタッフが24時間365日体制で勤務しています。
増田:
当院は24時間稼働しているため、夜間帯のサービス提供が課題となっていました。利用者が少ない時間帯であっても、入院患者さんや夜勤スタッフのために必要な物品や食事を確保する必要があります。
以前は24時間の有人対応を採用していましたが、効率面での課題がありました。また、コロナ禍のような状況でも店舗運営を継続できる仕組みが求められると考え、2023年の公募ではこうした課題への対応を重視しました。
文教からは、無人販売と自動販売機を活用した24時間営業の提案があり、夜間営業の問題を解決する手段として有効だと判断しました。さらに、新店舗への切り替えに伴う仮設店舗の設置や運営方法についても提案があり、合理的な内容だったため採用を決めました。
加えて、文教は2015年からの契約期間中に蓄積したノウハウと経験を活かし、安定した運営を継続していました。特に、コロナ禍で利用者数が大幅に減少した際も撤退せず、店舗運営を継続してくれた点も高く評価しました。これは、医療機関のパートナーとして、困難な状況下でも共に歩む姿勢を示していただいたと捉えています。
増田:
まず、品数が多いということ。そして、ATMやコピーサービス、FAX、チケット販売などの各種サービスが利用でき、夜間でも公共料金や税金の支払いが可能など、利便性が高い点も大きいです。
また、当院には入院患者さんも多いため、生活面を考慮するとコンビニの方が適していると判断しました。加えて、全国から訪れる医師や単身の職員が多いことから、夜間スタッフにとっても利便性が高いことを重視しています。
岩辺 様(以下、岩辺):
夜間営業については、以前の24時間有人販売からの切り替えとなるため、一部で不安の声が上がりました。そこで、救急部門や夜間・休日に必要な物品について、文教と綿密に打ち合わせを行い、必要なものを揃えた自動販売機を設置することになりました。その結果、現在に至るまで大きな問題もなく運用を続けています。
増田:
無人販売が導入されたことで、感染症流行時や自然災害時に売店スタッフが不在の場合でもコンビニを利用できる環境が整いました。自動販売機ではオムツやマスク、浴衣、軽食なども購入でき、病院側の要望に応じて商品の入れ替えも可能です。
増田:
医療機関として重要なのは、患者さんの健康管理への配慮です。
一例として、血圧を下げる薬を服用されている方への対応があります。グレープフルーツ飲料は一部の降圧薬との飲み合わせが良くないため、提供のとりやめを依頼しました。購入時に「血圧を下げる薬を飲んでいますか」と毎回確認することは現実的ではないため、販売自体を中止することで対応しています。このような配慮は、医療安全の観点から非常に重要です。
また、病院で使用している衛生用品についても、仕様変更があった際には迅速に対応してもらっています。衛生用品の統一については、院内の材料委員会で検討・決定しており、コンビニでも同じ商品を扱うことで、患者さんの安心につながっています。特に、入院患者さんにとっては、病院と同じ商品を購入できることに大きな意味があると考えています。
岩辺:
同一メーカー・同一仕様の商品でも、コンビニでは別の商品として販売されている場合があります。しかし、患者さんにとっては病院で使っているものと同じ商品が手に入ることで安心感があると思います。文教の迅速な対応はありがたいと感じています。
増田:
レストランでは、健康に配慮した減塩ランチなどの提案があり、診察や検査待ちで昼食を挟む来院者様にも重宝されています。私自身も月に数回利用しており、注文から提供までの時間が短く、きめ細かなサービスが行き届いていると感じます。
2023年以降、コンビニでは店内で調理された温かい食事の提供が始まりました。職員には特にスイーツも好評です。オープニングイベントや試食会なども印象に残っています。
特筆すべきは店舗スタッフの対応の良さです。病院という環境に配慮しながらも、明るく丁寧に接客が徹底されています。さまざまな理由で来院される方々に寄り添う姿勢から、病院の一員として共に歩もうとする文教の姿勢が伝わってきます。
増田:
当院は昭和58年の移転以来、約40年が経過しました。将来的には、新病院の建設が予定されており、今後の設計協議を進める中で、売店やレストランの運営事業者として文教からの意見をいただけると大変ありがたく思います。長年の経験を活かした提案によって、より良い施設づくりが実現することを期待しています。
また、病院にはさまざまな委託業務があり、将来的にはそれらを統合して委託できれば、さらにWin-Winの関係が構築できるのではないかと考えています。ただし、各事業には委託期間があるため、状況を見極めながら慎重に検討を進めていきたいです。
医療機関にとって、売店やレストランは単なるテナントではなく、病院機能の重要な一部です。職員の福利厚生はもちろん、患者さんやご家族の利便性を考えても欠かせません。
文教には、医療機関特有のニーズを理解し、柔軟に対応してもらえていて感謝しています。今後も、病院を利用される全ての方々にとって、より良いサービスの提供がされることを願っています。